【ファクトチェックシリーズ3】科学の不正対策はSNSに応用できるのか?

私は常にカッコつけていたい

前回の続き、かつファクトチェックシリーズの最後です。

前回の記事では、科学の世界にもファクトチェックのような仕組みがあると思っていたけど、実際はそこまで強く働いていない、という話を書きました。
今回はその続き

現状、科学の世界ではインセンティブというより、むしろ「不正をしても得をしない」ように仕組みを作ることで、研究者を抑止しているのだそうです。

不正が起きる2つの仕組み 不正を抑える3つ仕組み

不正の種類には大きく分けて2つあり
・ボトムアップ型(若手や末端の研究者が、成果を焦って不正する)
・トップダウン型(権威ある立場から部下に圧力をかけて不正に導く)」
といった区別があるそうです。

また、不正を許さないための仕組みも大きく分けて3つ
「監視」「摘発」「告発」という仕組みがあるとされます。
たとえば研究不正が明らかになると、論文撤回や研究費の打ち切り、キャリアの断絶など、とても大きな代償を背負うことになる。
そしてこの仕組みがありつつも、環境的に告発できない言葉往々にしてあるらしく、この科学の不正は氷山の一角。公になったものの背後には、まだまだまだまだたくさん。発覚していない不正や、不正とはいえにけど不適切な行為(ヒヤリハット的なもの)が隠れていると考えられていル。

SNSに応用できるのか

この構造をSNSにあてはめて考えると、この記事で私が推していた「ファクトチェックにインセンティブを与える仕組み(案3)」よりも、
むしろ「不正で得しない仕組み(案1)」や「健全な発言に報酬を与える仕組み(案2)」の方が近いのではないか、と思えてきました。

ただし問題はここからで、どれもそのままの応用は難しそうです。

  • 案1(不正発言の収益化停止) → 言論の自由の観点から、線引きがとても難しい。
  • 案2(健全な発言への報酬) → 仕組み設計が難しく、差別発言と無関係の「健全だけど無味乾燥な発言」ばかりが増えてしまいそう。
  • 案3(ファクトチェックへの報酬) → 科学の世界との対応が取れない市、維持コストが莫大。

だけど、科学に学ぶなら案1が本筋かもしれませんが、SNSの特性を考えると2や3も欠かせないのではないか。最終的には「1で抑止し、2や3で健全性を支える」というハイブリッドが必要だと感じます。

どうすればいいのか

科学では「監視」「摘発」「告発」で抑えてきた。
SNSでは「収益化の線引き」「健全発言やファクトチェックの可視化」をどう制度設計できるか。

結局、科学もSNSも「人が人である以上、不正や偏見はなくならない」という前提に立つしかないのかもしれません。
完璧な答えも有力な個人的な仮説もまだ見えませんが、少なくとも「不正や差別で儲ける構造を残したまま放置する」のは最悪のシナリオだと思います。
この記事やシリーズ自体がふんわりした意味のないものになってしまったかもしれません。
それでも、少しでも仕組みや私たちの意識を変えれば、SNS上での不正や偏見の影響を減らせるかもしれません。もっと楽しくSNSを使えるように私たちも考え、試し、改善していくしかないのだと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました