はじめに:こたつを片づけたのに、もうエアコン!?
4月の終わり、寒くてこたつをまだ出していた。 例年ならもうとっくにしまっている時期のはずなのに、今年はなかなか寒さが抜けなかった。
そしてつい先日、5月になったとたん、今度は急に暑くなった。汗ばむどころか、もう扇風機を出そうかと考えてる。
暖房と冷房のあいだを、たった数週間で行き来するようなことが、最近ではどこの家庭でも珍しくないと思う。
不満に感じる人もいれば、「ちょっとおかしいな」と思ってる人も、きっといるはず。
小さいころから「地球温暖化」や「省エネ」という言葉はよく耳にしていた。
でも、大人になった今、目の前の季節の変化とあの言葉たちがつながって見えるようになってきた。本を読んだり、インターネットで調べたりして、その危機を強く感じ、生活を(ほんーーーのちょっぴり)変えてみてる。
今回は、改めて「気候変動って何?」を、自分の言葉で人に、こどもに、説明できるように整理してみたいと思った。
「地球温暖化」と「気候変動」のちがい
よく混同されがちな2つの言葉、「地球温暖化」と「気候変動」
- 地球温暖化:地球の平均気温がじわじわと上がっていること。
- 気候変動:その結果として、気温・雨の降り方・風の強さ・季節のバランスがくずれてきていること。
私は、「温暖化」は原因、「気候変動」はその影響だと理解している。
だから、冬にむーっちゃ寒い日があっても、「温暖化なんてうそじゃん」って思わないでほしい。
全体で見ると、地球は確かにあたたかくなっていて、そのバランスのくずれが“極端な寒さ”や“異常な天気”につながっている。

※気象庁のデータ(日本の年平均気温の長期変化)でも、日本ではこの100年で約1.4℃、地球全体でも約0.77℃気温が上がっていると報告されています。
なぜそんなことが起きているの?(=原因)
いちばん大きな原因は、人間の活動によって出される「温室効果ガス」、特にCO₂(二酸化炭素)だと言われている。
車を走らせること、電気を使うこと、工場でモノをつくること、畜産(牛や豚など)も含めて、現代の便利な生活の中で温室効果ガスはたくさん出ている。(IPCC)
このCO₂が地球のまわりにたまりすぎると、地球全体が“毛布”にくるまれたような状態になってしまう。熱が外に逃げにくくなって、どんどん地球があたたまりやすくなる。
たとえば、私が子どもに説明するときはまずこんなふうに言っている
「地球が、ずっと毛布をかぶってるみたいになって、暑さが逃げにくくなってるのが温暖化だよ。
そのせいで風の流れや天気がぐちゃぐちゃになって、気候のバランスが悪くなるんだよ。」
どんな影響があるの?(=影響)
地球温暖化が進むと、次のような気候変動が起きると言われている。
- 暑すぎる夏:熱中症や森林火災の増加
- 急な大雨:よく聞くゲリラ豪雨やそれによる洪水や土砂崩れ
- 雨が降らなすぎる:干ばつ、作物や穀物が育たない。食糧不足。
- 海面上昇:島が沈む国もある
「たった2度」の気温の上昇でも、自然や暮らしに与える影響はとても(マジでとても!!!)大きいとおもってる。
自分の体感としての“変化”
冒頭に書いた通り、春と秋が、年々短くなっている気がする。
以前ならもう少し気持ちのいい季節があったのに、今はすぐに暑さか寒さに切り替わってしまう。
服のタイミングもむずかしい。春の服を着る時期がほとんどなく、冬の服からすぐ半袖に。なんとなく、季節の“グラデーション”がなくなってきている。
なにより、ニュースで「異常気象」と言われても、またか、と。あまり驚かなくなっている自分にも気づく。過去最高気温や、最大積雪量などの異常気象が日常になりつつあることも、私は怖い
みんなが自分なりにできることだけ
気候変動について考えるようになって、私も少しずつ自分なりに選び方を変えている。
ペットボトルの飲み物はできるだけ買わない。服など物を買う時は新品ではなく中古品から探す。 電力会社をハチドリ電力に変えてみたり、牛や豚、牛乳を少し控えてみたり。
(※これらのことはまたいつか別の記事にまとめてみようと思います)
とはいえ、完璧にはできていない。プラスチックは避けきれないし、車やエアコンのある暮らしをすぐにやめるのも現実的ではない。
それでも、「全部できないから、何もしない」ではなく、できることだけでもやってみる。 それが今の私にとっての、バランスの取り方だ。
できれば、多くの人にもそんなふうに考えてもらえたらうれしい。
さいごに : これは“正しい答え”ではなく、“学びの途中”
今回のような、「地球温暖化」や「気候変動」みたいな、“知ってるつもり”だった言葉を、ちゃんと自分の言葉で説明できるようになりたい。この文章は、だれかに正しい知識を教えるためのものじゃない。
–そんな気持ちで書いた、私自身の“まなびのあしあと”です。
もし、こどもに説明するならどう話すかな?と想像することで、
自分の中でも、ほんの少しだけ理解が深まったような気がしています。
これからも、季節の変化や小さな違和感を見のがさずに、自分なりに考え続けていけたら。
そしてこの文章が、だれかの「考えてみようかな」のきっかけになれたら、それがいちばんうれしいです。



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